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【IoT 製造業】中小製造業でもできるIoT導入 IoTスモールスタート

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【IoT 製造業】中小製造業でもできるIoT導入 IoTスモールスタート

こんにちは、サクです。

現在IoTというワードも一般的になってきています。しかし中小企業、特に中小製造業ではIoT導入は進んていないのが実情です。
そこで、今回は中小製造業でもできるIoT導入について解説します。

コストや人材不足で導入できない企業で、ぜひ小さく始めて成功体験を積み重ねていただければと思います。

今回の記事で学べることは以下の2点です。

  • 製造業でのデジタル化の流れ
  • IoT導入の必要性
  • IoT導入の流れ

製造業の現況

まずは製造業全体の現況について説明します。

労働生産性の低さ

日本の製造業は2010年以降、労働生産性が伸びていません。
2019年では日本の労働生産性は、OECDに加盟する主要31ヵ国中18位となっています。

出典:日本生産性本部 OECD諸国の労働生産性の国際比較
出典:日本生産性本部 OECD諸国の労働生産性の国際比較

製品のライフサイクルの変化

製品のライフサイクルは短縮傾向にあります。主な理由としては「顧客・市場のニーズの変化」、「技術革新のスピード」が上がられます。

出典:2016年版ものづくり白書

製造業の雇用と就業動向について

製造業の就業者数は、約20年間で157万人に減少しています。全産業に占める製造業の就業者割合も3.4ポイント低下しています。

出典:総務省労働力調査2022

以上のことから、製造業の課題として、大きく3点あげられます。

  • アナログ業務が多く、生産性が低い
  • 消費者ニーズの激しい変化
  • 深刻な人手不足

この課題を克服するためには、効率性を上げ、対応力を高める必要があります。

製造業のデジタル化

デジタル化の流れ

そのような中で、製造業のデジタル化の流れが起こっています。
アナログで非効率な業務を、デジタル技術を応用することによって業務改善をして生産性を向上させる動きが出てきています。

それがインダストリー4.0という考え方です。

インダストリー4.0(第4次産業革命)とは、製造業におけるオートメーション化及びデータ化・コンピュータ化を目指す技術コンセプトです。そしてそのコンセプトの中心となるのが、

スマートファクトリー(考える工場)

という考え方です。

スマートファクトリーとは

スマートファクトリーとは、IT技術を使って

「コストダウン」「生産性アップ」「品質の向上」

を実現する工場のことです。

スマートファクトリーを実現することで、従来よりも低コストで高品質な製品を提供できるようになります。

スマートファクトリーの実現のステップ

スマートファクトリーの実現は下記のステップで実行されます。

1.IoTでデータを集める

2.集めたデータをクラウドに蓄積させる

3.そのデータをAI(人工知能)で分析する

4.分析データを活用して現場の改善を行う

昨今、

今デジタルトランスフォーメーション、DXという言葉が流行っていますが、このステップが
製造業でのDXとなります。

製造業のDXとは、ものづくりの現場でこれまでに培ってきたノウハウを個人の経験値として蓄積していくだけでなく、デジタル化により共有しやすくなることです。

そして「リードタイム縮小・生産性向上・品質向上」に活かし、日々変動する顧客や社会のニーズに合わせてビジネスモデルに変革をもたらすことが重要となります。

製造業DX化のメリット

製造業において、工程をIoTによってリアルタイムに正確なデータを可視化できるようになる(DX化する)ことにより、

・納期短縮

 ・コスト削減

 ・売上機会の創出

 ・適切な投資判断

など様々なメリットを享受することが可能となります。

出典:伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

デジタル技術を活用している企業の割合

それでは日本において、デジタル技術を活用している割合はどのようになっているのでしょうか。

従業員規模別でのデジタル技術を活用している割合では、100名以下の企業では導入が特に遅れています。

出典:JILPT デジタル技術の進展に対応したものづくり人材の確保・育成に関する調査(令和2年)

デジタル技術を活用していくための課題

デジタル技術導入の課題では、ノウハウ不足、人材不足、予算不足があげられます。

出典:厚生労働省 2022年ものづくり白書

製造業においてデジタル化への基礎技術となるのが、工場への『IoT導入』です。

まずはIoTをスモールスタートさせることを検討しましょう。

IoT導入の流れ

製造業のIoTの仕組み・構造

IoTとは「Internet of Things」、日本語では「モノのインターネット」のことです。

工場のIoT化で必要となるものは、

1.機械や人からデータを取得収集する装置

2.データを保存するサーバーやPC(データベース)

3.データを分析するシステムやデバイス(ERPやPC)

工場のIoTの仕組み化のイメージは下記のようになります。

工場のIoT導入で得られる効果

工場のIoT導入で得られる効果としては、以下が考えられます。

1.さまざまなデータを「見える化」できる

2.データ活用によるコストダウンや作業効率アップ

3.品質の向上につながる

4.社員の適切な評価ができるようになる

中小企業が抱える工場へのIoT導入課題

中小企業がIoT導入をするうえで、

1.導入費用のコスト

2.ITに精通した人材の確保

3.効果に対する不安

が大きいと思われます。そこで、

低予算で始められる製品やサービスの活用

まずは、コストをかけずに小さいところが始めましょう。

IoT導入事例

中小企業のIoT導入事例をご紹介します。
今回は、パトライトを使用した例となります。

設備生産性向上に取り組むには、生産速度を高めるか、稼働率を高める必要があります。
しかし生産速度は簡単に高めることはできません。そこで稼働率を高めるためにはどうすれば良いでしょうか。

稼働率を管理するには、実際の設備稼働時間を計測する必要があります。

ここでIot機器を使い、稼働時間を見える化します。

既存装置に設置してある稼働状態を表すパトライトの上に、簡単の取り付けられる機器があります。
これを導入することで、設備の稼働時間のデータを収集することができます。

そして、その収集したデータを元に、ガントチャートで時系列分析をすることできます。

結果、稼働状態が見える化でき、非稼働要因を取り除くことによって、稼働時間をすることができ、生産性を向上させることが可能となります。

(株)パトライト WDシリーズ

他にも、IoTによる工場の見える化の例としては、

1.設備稼働管理

2.設備保全管理

3.設備異常管理

4.トレーサビリティ/非稼働要因収集

5.生産実績管理

などがあります。

まとめ

中小製造業がIoT導入で重要なポイントは、

小さく始めて、小さな成功体験を積み重ねていく

中小製造業がIoT導入を進めていくためには、課題を明確化して、低コストでスモールスタートすることが重要です。
まずは簡単に取り組めそうな箇所から始めてみてはいかがでしょうか。

以上、サクでした。

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