こんにちは、サクです。
先週の株式相場を振り返ります(2021年8月30日~2021年9月3日)。
騰落率
- 日経平均:+5.5%
- TOPIX :+4.5%
- NYダウ:▲0.2%
- S&P500:+0.6%
- ナスダック:+1.5%
- 米国債10年:1.326%
先週は日本株は前週比で大きくプラスで終えることができた一方、米国株は高値圏で推移し、雇用統計の発表後も高安まちまちでした。
日本株は3日に菅首相の総裁選不出馬のニュースにより、新総理のもと大胆な経済対策の期待から急伸しました。
衆院選の顔ということでは、自民党も菅総理では戦えないということでしょうか。
日本の場合、「選挙は買い」というアノマリー的な考えがありますが、新型コロナウイルスの感染が収まらない中、感染対策そっちのけになられるのは国民も困りますけどね。
一方米国株は3日の8月の雇用統計発表で、市場予想の72万人を大きく下回る23.5万人増となりました。雇用統計の内容次第でテーパリングの開始発表が月内にもあるという思惑が吹き飛んだ感じですね。
想定通りでしたらテーパリングが意識されて少し下げる局面があり、良い買い場到来かと期待していたのですが・・・・。
個人的にはテーパリングが開始が発表されることで、一時的に下がってもモヤモヤ感が払しょくされて良い流れに行くと思っているのですが。
本当に難しい展開が続きますね。
米国株は9月はアノマリー的には下げる展開となる可能性が高いので、キャッシュポジションを高めにしています。
ちなみにキャッシュポジションを増やすためには、成績の悪い銘柄から切っていくことが重要。良い決算を出し続ける企業は圧力強く握っておきましょう。
アノマリーとは何か
さて、アノマリーとは何のことでしょうか。
アノマリーとは、相場に関する理論等では説明できないものの、経験的に観測することができるマーケットの規則性のことをいいます。
イメージ的には6月には雨が多い、9月は台風が多いなど経験的に分かっていることなどでしょうか。
米国株式の季節的なアノマリーは以下のようになっています。
引用 :マネクリ https://media.monex.co.jp/articles/-/17610
9月が相場が上昇する確率が、45.2% 、平均リターンもマイナスと下落しやすい月となっています。
これは第2四半期の決算発表が終わり、調整がされやすいことや、米国は9月から新しい期に入ることから、新規発行などが増加することで需給関係が悪化することが要因のようです。
9月、10月は比較的に弱い相場が続き、11月を迎える時期から相場が好転することが多いようです。
他にも
「Sell in May (セルインメイ)」(5月に株を売り、9月まで戻ってくるな)
「ハロウィン効果」(10月は株価が急落しやす月。ハロウィンが10月31日だから)
などがあります。
あくまでも参考程度に
そうは言っても、あくまで経験則。
必ず当てはまるものでもなく、未来の予想でもありません。
蓋然性が高いな、と参考程度に頭の隅に置いておくぐらいが丁度良いかもしれませんね。
またマクロ的な視点も重要ですが、結局はその投資対象の企業のファンダメンタルズがどうかというミクロ的な視点が重要なことは忘れないようにしないといけないですね。