こんにちは、サクです。
先週の株式相場を振り返ります。
日経平均は小反落、様子見姿勢から2万9000円挟むもみ合い続く
米国S&P500は史上最高値を更新
騰落率
- TOPOX:▲0.3%
- S&P500:+0.4%
- ナスダック:+1.8%
- 米国債10年:1.454%
米国は金利低下1.5%が低下、これを受けて株式が上昇しています。
米5月消費者物価指数(CPI)
6月10日(木)に米5月消費者物価指数(CPI)が発表されました。
・前年同月比 市場予測4.6%に対し、結果5.0%と+0.4%上回る
米5月CPI5.0%上昇、13年ぶり大幅伸び ベース効果剥落へ
今回は市場予測を上回りましたが、物価上昇が金融政策に変更を与えないとの見方から今月は金利低下・株価は上昇しました。
中身を見てみると、先月に続き中古車・トラックが+7.3%(前月は+10%)が騰がっています。これは半導体不足により新車納入が間に合わないためによるものと推察されます。これを除けばそれほど強くはないのではとの見方もあるようです。
エーザイなどのアルツハイマー治療薬、米で承認
6月7日に米食品医薬品局(FDA)が、バイオジュンとエーザイが共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」を承認しました。アルツハイマー病の根本的な原因に直接作用する初の治療薬となります。
これは病気の根治するものでないが、進行を遅らせることが期待できるようです。
ADUHELM™(アデュカヌマブ) アルツハイマー病の病理に作用する初めてかつ唯一の治療薬として米国FDAより迅速承認を取得
アルツハイマー病は異常なたんぱく質「アミロイドβ」が脳にたまってたまって、神経細胞を壊すことが原因と考えられています。
「アデュカヌマブ」はこの異常なたんぱく質「アミロイドβ」を取り除く薬で、神経細胞が壊れるのを防ぐことでアルツハイマー病が進行するのを抑える効果が期待されています。
ただし「アミロイドβ」を取り除いても一度壊れてしまった脳の神経細胞を元に戻すことは難しいことから、認知症を発症する手前の「軽度認知障害」の人などに有効のようです。
患者さんやその家族、医療関係者にとっても朗報ですよね。
これを受けて、エーザイは2日か連続ストップ高。10日は制限値幅の上限を通常の4倍まで拡大。その結果3日目はあっさり値がついてしまいました。通常の制限値幅だったら、期待感もあってストップ高になっても良かった気もしますが、4倍の制限値幅ならさすがに値がついてしまいますよね。その後11日にかけて乱高下していましたが、過去の上場来高値まで値をつけました。
私自身エーザイのホルダーですので、このニュースにはビックリしました。過去には一度申請がストップしたのでこの薬は期待できなそうな感じでした。
今後の検証試験で効果が確認されなかった場合は承認が取り消される可能性があります。今回の承認は深刻な病気の患者に早期に治療を提供するための「迅速承認」という仕組みで行われたため、FDAは追加の臨床試験で検証する必要があるからです。また今回の承認に否定的だったFDAの諮問委員2人がこの抗議のよる辞任をしているとのこと。また実際に収益に貢献するにはまだ先ですので、どう振舞うか迷うところです。基本バイ&ホールドのスタンスですので、まだしばらくはしっかりガチホしていこうと考えています。