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仮説思考と論点思考との関係性

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仮説思考と論点思考との関係性

こんにちは、サクです。

今回は、内田和成さんの2つの名書、

「仮説思考」、「論点思考」
 

この2つの思考方法の関係性について解説したいと思います。

皆さんは問題解決をしようと思った時、どのように行っていますか?
とにかく情報収集して、分析して、膨大な時間をかけて、その割にアウトプットがしっくりこない・・・・。

そんな方には今回「仮説思考」と「論点思考」という本をお勧めしたいと思います。

今回の記事は、コンサルタント以外にも下記のようなお悩みの方に読んでいただきたい内容です。

・問題解決に時間がかかってしまう方

・思い切った意思決定ができない

・リーダーとして力不足で悩んでいる

 



著者紹介

内田和成氏
東京大学卒業後、日本航空勤務を経て1985年ボストン・コンサルティング・グループ入社、1991年ヴァイス・プレジデント(パートナー)、1999年シニア・ヴァイス・プレジデントを歴任し、2000年6月より2004年12月まで同社日本代表を務められました。2006年には米Consulting Magazine誌により「世界の有力コンサルタント25人」に選出されました。同年4月より2022年3月まで早稲田大学ビジネススクール教授を勤められています。
【Wikipediaより抜粋】

仮説思考とは

仮説とは、情報収集の途中や分析作業以前に持つ「仮の答え」のことです。

そして仮説思考とは、

情報が少ない段階から、常に問題の全体像や結論を考える思考スタイル

のことです。

あれこれ情報収集してから考える網羅思考的では非効率である、ということです。
少ない情報から当たりをつけて、その仮説を検証していくプロセスを繰り返していく方が効率的ということです。

リーン・スタートアップやアジャイルにも通じる思考法ですね。

時間をかけて、そのロジックが崩れてやり直していたら時間がいくらあっても足りません。仮に仮説が間違っていても、すぐにやり直しができます。

ビジネスのスピードが速くなっていく中で、いかに効率的に仕事を進めて、決断していくことが重要になっています。仮説思考を身につけると、迅速にやるべきことを整理して、目的・目標に向けて意識、動きをフォーカスすることができるのです。

論点思考とは

論点とは、「解くべき問題」のことですが、その解くべき問題を定義するプロセスを論点思考と呼びます。

そして、問題解決のプロセスはいくつもの論点候補の中から本当の論点を設定し、その論点に対するいくつかの解決策を考えだし、そこから最もよい解決策を選び、実行していくというプロセスとなります。

つまり、

論点思考は問題解決プロセスの最上流にある

と言えます。

解いている問題が間違っていたら、それこそ時間の無駄になってしまいます。
何が真の問題であるか明確する必要があります。
優秀なコンサルタントはすべての問題を解決しようとはせず、課題を一つに絞って、それを解決することに力を注いでいます。

仮説思考と論点思考の関係性

2つの思考方法は

・仮説思考:「仮の答え」をもとに思考するアプローチ

・論点思考:問題解決の最上流にある「解くべき問題の設定」プロセス

となります。

では関係性はどのようになるのでしょうか。

この2つは対立する概念でもないし、上下関係にある概念でもありません。どちらが先か後かと順番に使われる概念でもありません。ざっくりと下記のような関係性となります。

出所:論点思考

すなわち、仕事の問題解決のプロセスを①問題発見、②問題解決というプロセスで分けたとき、論点思考が最も有用なのが問題発見のプロセスです。
問題発見のプロセスは、論点設定と論点整理・確定のプロセスに分けることができ、前半の論点設定に力を発揮するのが仮説思考です。
さらに問題解決プロセスでも仮説を考えるうえで重要な役割を果たしています。

実際にはきれいに右から左に流れるわけではなく、プロセスを行きつ戻りつしていくのが現実となります。

まとめ

仮説思考と論点思考は別々に使うわけではなく、密接不可分であることが分かると思います。

何度も何度も繰り返し行いながら、最適解を見つけていくプロセスなのです。

この2冊はぜひセットで読んでいただき、2つの思考方法を学んでいただけたらと思います。

以上、サクでした。

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