こんにちは、サクです。
今回は、
アナロジー思考 「構造」と「関係性」を見抜く
(細谷 功 著 、東洋経済社)
を読んだ感想について述べていきます。
日常の業務を行っている中で、アイデアや仮説が出なくて困ったことはありませんか?
斬新なアイデアを出そうと何日も考えてもサッパリ・・・
そんな方にはぜひ、本書を読んで参考にしていただきたいと思います。
著者紹介
細谷功氏
神奈川県鎌倉市出身。東京大学工学部卒。株式会社東芝にて約8年間原子力技術者を経験した後、アーンストアンドヤング、キャップジェミニアーンストアンドヤング、キャップジェミニ、ザカティーコンサルティングに所属。現在、株式会社クニエ(前身はアーンストアンドヤング)の業務に従事。
引用:Wikipedia
アナロジーとは何か
アナロジーとは何でしょうか。
アナロジーとは、類推あるいは類比のことです。
もう少し砕いていうと、似ていることを根拠にして違う物事を推し量ることです。
といわれても、ピンとこないですよね(^^;)
イメージ例としては、
「牛乳:白」という言葉があったときに、「トマトジュース」で何という言葉を思い浮かべるか。
多くの方は、「赤」を答えるのではないでしょうか。
つまり、既知の領域の言葉から何らかの類似性を見つけて、未知の領域の言葉を探し当てる思考をアナロジー思考ということになります。
アナロジー思考の事例
ビジネスでの具体的な場面でどのように活用できるのでしょうか。
本書では「予算管理の変更」と「かばん」をアナロジーとして紹介しています。
予算管理:『部単位』から『チーム単位』に変えたときのメリット・デメリット
類推する材料:『2種類のかばん』
トートバッグのように、バサッと物を入れることができるかばん
物を小分けに入れられる仕切りやポケットがあるかばん
2種類のかばんの使い勝手のメリット・デメリットを考えて、部単位での予算管理からグループ単位での予算管理に変えた場合のメリット・デメリットを類推する・・・・。
この事例から分かることは、
アナロジーとは、まったく関係のない世界から「借りてくる」または「つなげる」発想と言えるのです。
一見まったく異なる世界の間でのアイデアの「貸し借り」をすることが重要となります。
そしてそれは遠い世界から借りることができるほど、斬新なアイデアとなってくるのです。
また、アナロジーに必要な類似を見つけるためには「抽象化思考力」が必須能力であり、一般化やモデル化することによって共通点が見つけやすくなります。
そして抽象化したものを具体化し、また具体化したものを抽象化するなど行ったり来たりして、思考を膨らませていくながらアイデアを形造っていくことが必要となっていくのです。
まとめ
アナロジー思考を鍛えるためには、すべての事柄と自分に世界とを関連付けて考えていく姿勢が重要となりますので、常にアンテナを高くしている必要があると感じました。
そして別の記事で紹介した「仮説思考」のベースとなる思考法だと思いました。
アイデアや筋の良い仮説が思い浮かばない時は、その事柄とは全然異なることを考えみて、何か類推できるか考えてみてはいかがでしょうか。
以上、サクでした。