こんにちは、サクです。
今回は、ここ最近読んだ中で最高に面白かった本を紹介します。
ベンチャー・キャピタリストー世界を動かす最強の「キングメーカー」たち
後藤 直義／ウィル・ウィックハム 著 NEWS PICKS PUBLISHING
感想
一言で言えば、圧巻の内容！
通常はベンチャーキャピタルの表に出てこない内容が詳細に述べられており、読みだしたら止まらなくなります。
良くぞここまで調べたな、という感想ですね。
ベンチャーキャピタル業界は、一般の我々からすると未知の世界。
ベンチャーキャピタルは情報開示を行う義務もないですからね。
何となく博打的なイメージが強かったベンチャー投資ですが、独自の仮説によって勝パターンを見出す「再現性」にこだわっているとのこと。
どのような人たちが、どのようなことを考えて投資しているか、本書を読むとその真髄を学ぶことができます。
米国株投資を行っており、グロース株投資が好きな人からすると、ズーム、スラック、モデルナ、シーなど、投資した企業のスタートアップ期がどういう状況だったかや背景がわかるので、興味深々で読み進められます。
世界のトップレベルのベンチャーキャピタル３０社の思想や投資哲学が学べますが、コンパクトにまとめられており、読みやすい構成となっています。
この金額でこの内容でしたら、かなりのお値打ち価格ですので、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。
興味があるVCから読むことができるよ。
日本の経済成長を促進するためには、社会課題の解決に果敢に挑戦するスタートアップが、イノベーションの担い手になっていくことが不可欠な存在。
そのスタートアップの成長をファイナンス面からも事業面からも支援するベンチャーキャピタルの重要性が日本でも高まっていくと思われます。
中小企業診断士としての創業支援
診断士の立場からすると、創業支援に興味が湧いてきました。
日本経済の活力を取り戻すには事業承継も重要ですが、新しい企業が生まれて成長していくことも重要。
しかし日本では創業者数が減少しており、その要因としては「事業に必要な知識・ノウハウの習得」があげられます。
そのような課題を解決するために、中小企業診断士も重要な位置づけにあります。
これからの診断士活動でも創業支援を活動の分野にしていきたいと感じました。
思わず創業支援マニュアルも購入してしまいました(笑)
ちょうど経済産業省から「スタートアップの成長に向けたファイナンスに関するガイダンス」が取りまとめられました。こちらも参考になると思います。
