2次試験

中小企業診断士2次試験 役立つ書籍紹介

  1. HOME >
  2. 中小企業診断士試験 >
  3. 2次試験 >

中小企業診断士2次試験 役立つ書籍紹介

こんにちは、サクです。

今日は中小企業診断士2次試験に役立つ書籍を紹介します。

本書を紹介しようと思った理由としては、

2次試験の事例として、参考になる要素が盛りだくさんだから

です。

2次試験の事例は実際の企業を参考としていると想定されるも、どの企業かは分かっていません(ネットで噂は広がっていますが)。

今回紹介する書籍では、具体的な企業の経営戦略を学べるケーススタディとしてもってこいと感じました。

さらっと読める内容で、息抜きがてらに読める分量でもありますので余裕があれば手に取ってみて損はないかと思います。

※余裕がない方は、まず知識の定着で通常のテキスト等をまわしてくださいね。

今回はこんな方向けの記事となっています。

・中小企業診断士2次試験受験者(比較的余裕がある方)

・通常のテキスト以外で息抜きに本を読みたい方

2次試験概要

2次試験は「筆記試験」と「口述試験」の2つで構成されています。

筆記試験

筆記試験の概要は以下となります。

試験科目:中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 I~Ⅳ 各80分

試験形式:各事例3ページ程度の事例内容に対し、各設問15~200文字程度の記述式で解答 配分は各事例100点

・組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
・マーケティング・流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
・生産・技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
・財務・会計を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例

口述試験

口述試験の概要は以下となります。

口述試験を受験する資格を得た方を対象に、中小企業の診断及び助言に関する能力について、筆記試験の事例などをもとに個人ごとに面接の方法により行われます。
試験時間は、1人当たり約10分間で、4~5問程度質問されます。

全体概要

中小企業診断士の2次試験の筆記試験は、採点基準がオープンにされていません。

口述試験はほぼ100%突破できます。

よって最終にして最大の難関は筆記試験となります。

その筆記試験は事例を元に解答していくものです。

今回紹介する書籍

今回紹介する書籍はこちらとなります。

売上最小化、利益最大化の法則ー利益率29%経営の秘密

(ダイヤモンド社 木下 勝寿 著)


本の概要

会社の弱点が一発でわかる「5段階利益管理」という独自の手法で利益率29%を実現する販売戦略

小さい市場で圧勝する商品戦略

ファンの心をつかんで離さない「演歌の戦略」(顧客戦略

など、独自の視点から培った経営戦略を惜しげもなく公開されています。

なぜ本書を紹介しようと思ったのか

本来試験勉強ではテキスト・練習問題集・過去問題集の3点セットを使い、他の書籍等は活用していませんでした。

しかし2次試験はなにが正解だかは明確になっていません。勉強を続けていても本当に正しいことを行っているのかが不安になってしまいます。

2次試験の事例は実際の企業を参考としていると想定されいます。

そこでMBA的に実際の企業の経営戦略をケーススタディとして学ぶこともあって良いかと考えました。

本書は様々な経営戦略を公開されていますので、各事例の参考になると思います。

会社概要

■会社名
株式会社北の達人コーポレーション

■事業内容
主にインターネット上で一般消費者向けに自社オリジナルブランドの健康美容商品等を販売するEC事業を行っています。

高品質な製品を高度なサービスで提供しており、これに加えて、定期購入型のビジネスモデルを採用しているため、継続的に購入していただけることで安定成長する収益構造を実現しています。

具体的な戦略内容

各事例毎に活用できそうな内容を抜粋しました。

事例Ⅰ(組織・人事)

■未経験者でも利益を上げ続ける人材戦略

新卒の即戦力化、業務改善、コスト意識の醸成、社員と会社の理念の共有化など

事例Ⅱ(マーケティング)

■小さい市場で圧勝する商品戦略

品質重視、ロングセラーを狙う商品開発 ⇒ お客様の悩みからスタート

■利益率29%を実現する販売戦略

「上限CPO(販促費)」と「時系列LTV(顧客生涯価値)」をマネジメントする発想

「イノベーター理論」に見る顧客獲得戦略

■ファンの心をつかんで離さない「演歌の戦略」

目立つプロモーションはメリットゼロ

必要な人だけに広告を届ける「マーケティングファネル」の思考法

一回買ってくれた人と一生付き合う(顧客ロイヤリティを高める)

■徹底的に無駄を排除するデジタルマーケティング戦略

ウェブ集客を内製化する4つのメリット(差別化戦略)

サイコグラフィックデータで「購買理由」がまるわかり

事例Ⅲ(生産技術)

事例Ⅲとは直接関係ありませんが、組織づくり・業務改善にて以下方式が紹介

セル方式、ベルトコンベア方式のメリット・デメリット

事例Ⅳ(財務会計)

■会社の弱点が一発でわかる「5段階利益管理」(管理会計、セールスミックス)

売上は高いが利益は低い商品、売上は低いが利益は高い商品の見分け方

経営者が率先して導入し、月次で共有する

等々

具体的な各施策は本書を読んで確認ください。

特に管理会計を経営指標にしていて、ここまで実践し、徹底している会社はあまり無いと思います。

そしてここまで徹底した時の強力な効果を知ることができます。

まとめ

本書はビジネスで基本的な施策を徹底的に実践し、それを継続して磨きをかけて利益最大化している企業を学べる良書だと思います。

まだまだ厳しい受験生活が続きますが、息抜きがてらに手にとって参考にしてみてください。

https://sakutetsu.com/book-10/

また、こちらも息抜きがてらに手にとっていただきたのが

会計の世界史  イタリア、イギリス、アメリカー500年の物語
(日本経済新聞出版社 田中 靖浩 著)

会計の歴史を面白おかしく紹介されており、事例Ⅳのモチベーションが下がった時にでも読まれると、やる気が上がるかもしれませんよ。

https://sakutetsu.com/book-16/


-2次試験
-