こんにちは、サクです。
今回は、
新版[図解]問題解決入門ーーー問題の見つけ方と手の打ち方
(ダイヤモンド社 佐藤 允一 著)
についてご紹介します。
本書はもともと初版は1987年の本で、16年間に29刷されています。
ロングセラーですよね。
30刷のタイミングで、新版として全面見直しをされているのが本書となります。
そんな本書を読んだ感想を述べてみたいと思います。
問題解決本としておすすめの一冊です。
この記事はこんな方向けに書いています。
・問題解決力をつけたい方
・目標達成を可能にする思考力をつけたい方
・リーダーとして最も大事な説得力や決断力を養いたい方
本を読むきっかけ
ユーチューブで、たまたまコンサルタントの方がお勧めの本を紹介している動画を目にしました。
そこで一押しで紹介されていたのが本書です。
業務をしている中で、何が問題で、何が課題なのか分からなくなることが多々あります。
深堀ができずに、本質的な課題を理解できず、場当たり的は対応をすることも日常茶飯事です(^^;)
顧客視点での問題発見、問いを立てることの重要性を感じていたところでした。
少しでも問題解決の思考法が学べたらと思い、手に取りました。
本の概要
問題の発見から解決まで、目標達成を可能にする思考力と行動力の基本スタイルを日常レベルの”問題”を題材にして、ユニークな図解と平易な語り口で展開。
「目標・方針・戦略・戦術・機会活用、危機管理」などの正しい理解と認識を促します。
著者紹介
自己啓発協会会長
問題構造化理論(構造的洞察法)の創案者。
世界に先駆けて発表された同理論は、現在SI法と呼ばれいるそうです。
問題を構造化することで、本質を明確化することができるようになると思われます。
グッときたところ
本書を読んで、グッときたところ、参考となるところを紹介します。
そもそも問題とは何か
皆さんは「問題とは何か」と聞かれて、一言で答えられますか。
本書では以下のように定義しています。
問題とは目標と現状のギャップである。
目標とは、「あるべき姿」「望ましい状態」
現状とは、「実際の姿」「予想される状態」「予期せぬ結果」
ギャップ(問題)とは、目標と現状とのズレのことになります。
問題とは、目標と現状のギャップであり、解決すべき事柄
問題と問題点は異なる
実際には、何が問題かで判断に迷いがちになります。
問題が起きてしまってから、あるいは、問題が何かをはっきりしてから、その原因と考えられるものを問題点と呼びます。
結果として起こったことが問題
その原因の中で手の打てるもの、改善可能なものが問題点
問題解決において、問題点の把握が最も大切。
色々と考えられる原因のなかで、「手のうてるもの」だけを問題点として取り上げ、それに対する対策を考える姿勢が実践的な問題解決になるのです。
そして問題の当事者は誰かというこは問題解決において最も基本的な要件となります。
誰の立場で問題を考えるかを明確にして考えないと問題はぼやけてしまいますので注意しましょう。
問題を構造化する
問題解決というのは、原因と結果の因果関係を明確につかまえ、問題点をはっきりさせた後に、はじめて解決策が考えられます。
そのためには、問題を構造化して原因を解明し、その中から問題点を絞り、それらの問題点に対して対策を考えるという、問題解決のステップを踏む必要があります。
問題形成用、意思決定用のフローチャート(自己啓発協会)が紹介されていますので、複雑な問題に活用できると思います。
まとめ
今回紹介した部分の他、システム的な思考方法など紹介されています。
本書を読んで問題解決のプロセスが少し理解できたかなと思いました。
問題に対するアプローチを整理するのには、ちょうど良いかもしれません。
ただ本を読むだけでは「理解したフリ」になるのだけなので、実生活でもこのような思考プロセスを使っていきたいです。