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【ビジネス書 感想】「儲かる会社」の財務諸表 48の実例で身につく経営力・会計力

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【ビジネス書 感想】「儲かる会社」の財務諸表 48の実例で身につく経営力・会計力

こんにちは、サクです。

今回は、

「儲かる会社」の財務諸表 
48の実例で身につく経営力・会計力
(山根 節 著 、発行 光文社新書) 

を読んだ感想について述べていきます。

皆さんは会計には自信をお持ちですか?

正直、損益計算書やバランスシートを見るだけで頭が痛くなる! て人も多いのではないでしょうか。

本書はあまり細かいことには拘らないで、項目はざっくりまとめて、わからない言葉はとりあえず無視。バランスシートと損益計算書の大きさ、利益の3つだけを見ればいいという考え方で、「ちょうどいい加減にとらえる」ことが会計リテラシーには重要と説かれています。

中小企業診断士試験の財務レベルのざっくり感で解説されていますので、そこまで頭を痛めず読めますよ。


会計なくして経営はできない

経営学と会計学は研究系統が別々で、学者も異なることから、「会計と経営は別物」と考えらているビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。

しかし、営業報告でも定性的な議論ばかりしていてもリアリティがなく、マーケティングでも「いくら投資をしたら、どれだけ売れて、いくら儲かるか」が語れないなら投資にゴーサインは出ませんよね。

上役になればなるほど経営判断は論理的にしなければならないので、数字で語れないとダメということです。

経営者となれば、数字で全体を把握しコントロールできなければ仕事を全うすることができないのです。

そして会計の本質は「経営の全体像を写像化する情報ツール」といえます。
「経営」と一言でいっても、様々な要素が絡まり合っており、企業活動のすべてを総合的にとらえることができるのでが「会計」なのです。

アバウトにとらえる

本書では強調されているのは、全体像をアバウトにとらえるということです。

経営を総合的、大局的にとらえることが大事ということで、いきなりディテールから入らず、大くくりでとらえることが大切と説かれています。

貸借対照表(BS)の大きさ、損益計算書(PL)、そして利益の3つだけを読む

まずはこの点に注目して、どれだけ儲けているかとか、BSの大きさでなぜこんなに投資をしているか、といったシンプルな特徴をまずつかむのが重要。

そのためには財務諸表の各項目を、大項目に括って「まとめてしまう」ことも大切です。
例えば「現預金」と「有価証券」をまとめるなど。

わからない言葉やテクニカル・タームは「とりあえず無視」

「ちょうどいい加減にとらえる」というスタンスが、会計リテラシーを高める早道になるようですね(笑)

本書を読んでいただくと、財務諸表の項目がざっくりとまとまっており、金額の大きさで比例縮尺されているので売上に対する資産の大きさなどのサイズ感がわかるので経営のイメージが捉えられやすいです。

会計に苦手意識がある方は、本書から会計の勉強を始めてみても良いかと思います。

以上、サクでした。

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