こんにちは、サクです。
今日は中小企業診断士2次試験の勉強の始め方についてお伝えします。
今回はこんな方向けの記事となっています。
・今回の試験が初トライの方
・1次試験の勉強でいっぱいで、2次試験の勉強をほとんど始められていない方
・予備校には通わず、独学で勉強を進める方
1次試験にパスできないと2次試験に進めませんからね。
まずは1次試験を乗り越えてください。
試験概要
2次試験は「筆記試験」と「口述試験」の2つで構成されています。
筆記試験
筆記試験の概要は以下となります。
試験科目:中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 I~Ⅳ 各80分
試験形式:各事例3ページ程度の事例内容に対し、各設問15~200文字程度の記述式で解答 配分は各事例100点
・組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
・マーケティング・流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
・生産・技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
・財務・会計を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
口述試験
口述試験の概要は以下となります。
口述試験を受験する資格を得た方を対象に、中小企業の診断及び助言に関する能力について、筆記試験の事例などをもとに個人ごとに面接の方法により行われます。
試験時間は、1人当たり約10分間で、4~5問程度質問されます。
全体概要
中小企業診断士の2次試験の筆記試験は、採点基準がオープンにされていません。
口述試験はほぼ100%突破できます。
よって最終にして最大の難関は筆記試験となります。
使用テキスト
私が使用したテキストは以下となります。
・2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ(同友館)
・2次試験合格者の頭の中にあった全知識(同友館)
・事例Ⅳの全知識&全ノウハウ(同友館)
・30日間完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集(同友館)
・集中特訓 財務・会計 計算問題集(TAC出版)
・ふぞろいな合格答案(同友館)
・ふぞろいな合格分析(同友館)
・第2次試験過去問題集(TAC出版)
勉強方法
今回初めて2次試験を勉強される方は、2次試験がどんな試験かイメージできていません。まず全体像を知るうえで「全ノウハウ」をざっと目を通しました。
そして事例別対策として「全知識」を繰り返し読み込み、基本キーワードを叩き込みます。
詳細の内容は別の記事に掲載していますので、そちらで確認してください。
https://sakutetsu.com/case-study/
https://sakutetsu.com/case-study-2/
時間配分
1次試験が終わってから、2次試験まで2か月半程度です。
どれだけ効率的に勉強を進められるかにかかっています。
得意不得意がありますが、私の各事例に対するイメージです。
事例Ⅰ:最初の科目。皆が緊張していることもあり、点数が取りにくい
組織・人事の内容を書き落とす可能性もあり
事例Ⅱ:マーケティング関係なのでイメージしやすく、皆が得点高め
事例Ⅲ:生産・技術でイメージしづらく、点差が取りにくい
事例Ⅳ:計算問題など解答が明確になる問題が多い。時間をかければ得点源になる
前述しましたが、筆記試験は採点基準がオープンにされていません。
事例Ⅰ~Ⅲでは論述メインのため、どんな解答方法が正しいのかが明確になっていません。
一方事例Ⅳは計算問題が主なので、正答は明確になります。また間違ってもプロセスがあっていたら部分点ももらえます。
また事例Ⅳは最終科目、皆さんかなり気力を使い果たしている時間でもあり、ここで力を発揮できるかで優劣が決します。
よって勉強時間の配分としては事例Ⅳに注力するのがベターです。
感覚的には半分は事例Ⅳに費やしても良いと思っています。
基本的な問題を繰り返し解くことで土台づくりを行ってください。
まずは「30日間完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集」を毎日最低1問行う
事例Ⅳの全知識&全ノウハウの重要度Aの問題の解答方法を繰り返し読む
最初は問題をさっと読んで、すぐ解答方法を読んで解き方を覚えます。
繰り返しやることで解法を体に染み込ませていくイメージで行います。
重要度Aがしっかり身に付いたら、B、Cに進んでいきましょう。
実際には事例Ⅰ~Ⅲでも大きく差が開きますので、しっかりとした勉強法や対策が必要となります。
その他
ノート作成について
ノート作成は基本行いません。
ノート作成をしていると時間を取られるのと勉強した気になりやすいからです。
ただしチートノート的に2-3ページに収まる範囲で、さっと休み時間に復習できる内容のメモは作成しました。
※受験会場によってはトイレ渋滞が発生。トイレ待ちで休憩時間の半分は取られる可能性があるので重要事項をさっと見られるようしておくことは必要かもです。
電卓の使い方
電卓の使い方も早めになれることをお勧めします。
経理担当者のように電卓見ないでパチパチできるようになる必要はありません。
ただし通常の計算問題で時間が多少かかっても、一回で解答出せるまで使いこなせるようになりたいものです。
試験会場では電卓使いの電卓を早く叩く音で焦らされます(笑)。
模試を受けるかどうか
1次試験が終わって、すぐに予備校では模試が開始されます。
まだ準備もままならないのに、模試を受けてもあまりメリットはないと思います。
くどいようですが、まずは基礎固めに集中してください。
ある程度基礎が固まったと思ったら受けてみるのも良いでしょう。
しかしあまり結果には拘らないこと。
模試の結果と最終の合否には、大きな相関関係はないようです。
過去問を何年分やるか
過去問を10数年分やっていらっしゃる方も多いと思いますが、個人的には5年分程度を繰り返すぐらいが良いかなと思っています。
答えが明確でない2次試験、やればやるほど沼につかる感覚になります(笑)
合格答案がどのような思考プロセスで書かれたかを理解することが重要です。
まとめ
1次試験終了してから2次試験の勉強を始めても決して遅くはありません。
自分だけ理解ができていないと焦ることもありますが、受験生のほとんどが同じ感覚になっています。
時間が少ない中でどれだけ効率的に勉強を進められるかにかかっていますので、ぜひ計画性を持って行っていただけたらと思います。
とにかく事例Ⅳをしっかり勉強して、得点源にできるようにしていきましょう。